彩雲国物語

「彩雲国物語」は、のっけからかなりノリノリで物語が展開していきます。一昔前の少女小説のように、テンポが良くてイイオトコの多いところが読んでて楽しい。それでいて、きちんとしたストーリー展開と、伏線の張り方が見事です。
どんでん返し用に「実は…」な展開もちゃんと用意されてます。ただ、その「実は…」の数が多い。どんでん返しだから、1、2件もあれば十分。テンポが速いのでさらりと読んでる分には気が付きませんが、世界観を確かめながらじっくり読んでると妙に気になってきます。ま、その程度のことです。普通に読み進めるには問題ないです。

おとぎ話のシンデレラとは違って、ヒロインの恋が叶ってめでたりめでたし、では終わりません。なにしろ秀麗が目指しているのは皇帝の妻ではなく、ズバリ、お役人、官吏なのです。歴史を少しでもかじっていれば、ふふんと頷けますね。中国史で言えば、科挙を受けて役人になれるのは男子だけの特権でした。女性はどんなに賢くても後宮の女官止まりです。皇帝の寵姫となって権力を得たとしても、決して官吏たり得ないのです。だから秀麗は官吏目指して、まっしぐらに進撃していきます。それが「彩雲国物語」の主軸のひとつです。皇帝の劉耀は秀麗が好きだから彼女の希望を叶えてやりたい、でもそうすると自分の望む方向とは違った形で秀麗と接することになる。彼らの恋は前途多難です。

劉耀、静蘭をはじめ、個性的なイイオトコがいっぱいなのはもちろんですが、ジジィと呼ばれる年寄り組もいい味をだしてます。むしろ、物語の進行は彼らに掛かってるといってもいいでしょう。結局、若者は年寄りの手のひらで遊ばれてるのかい…。

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作品の紹介

彩雲国物語公式ページ:彩雲国広報局⇒GO!

原作

原作は、角川ビーンズ文庫から発行されている文庫本です。
基本は文庫本進行ですが、雑誌に掲載された短編を前提に次巻が書かれているので、文庫本だけを追いかけていると「???」な進展もあります。いずれ外伝に短編は収録されますが、改稿してあるものもあります。
本編
彩雲国物語 はじまりの風は紅く
【作者】雪乃紗衣、由羅カイリ(イラスト)
【出版】角川ビーンズ文庫
【発売日】2003年 10月 31日
【物語】秀麗は彩雲国でもピカイチの名家・紅家のお嬢様。なのに家計は火の車。明日のごはん代を稼ぐため、舞い込んだオイシイ話に飛びついたのはいいけれど、その依頼ときたら即位間もない「ダメ王様」教育係で、しかもお仕事期間中は貴妃として後宮に入れというものだった。ほかに妃嬪のいない空室アリの後宮で、まったく女に興味ナシの困った王様と秀麗師の、奇妙な関係が始まる。第一回ビーンズ小説賞読者賞・奨励賞W受賞作、満を持して登場!
彩雲国物語 黄金の約束
【作者】雪乃紗衣、由羅カイリ(イラスト)
【出版】角川ビーンズ文庫
【発売日】2004年 02月 28日
【物語】大人気御礼!!とうとう出ました第2巻!
彩雲国に暑い夏がやってきた。朝廷の諸官は夏バテと超過激勤務で次々とダウン。人手不足を補うため、貧乏街道爆走中の名門紅家のお嬢様・秀麗に助っ人要因のお呼びがかかる。だが外朝は女人禁制、それに春先に求愛を蹴って後宮を辞した手前、城内をウロウロして王様にばったり会ってしまうのもマズイ。仕方なく変装(!?)し、こっそり仕事を始めた秀麗だったが。絶好調・極彩色ファンタジー!
彩雲国物語 花は紫宮に咲く
【作者】雪乃紗衣、由羅カイリ(イラスト)
【出版】角川ビーンズ文庫
【発売日】2004年 07月 31日
【物語】長年の夢を叶え、晴れて彩雲国初の女性官吏となった紅秀麗。突然の大出世に驚いた街の人々からはちょっと敬遠され気味で、ショックを受けたりもしたけれど、ぐっとこらえて新しい環境に乗り込む決意をする。…が、バリバリ男性社会の外朝は秀麗に冷たくて、正式配属前の新人研修もなんだか前途多難。 相変わらずな王様のすっとぼけた求愛をかわしつつ、ついに秀麗の戦いの幕が上がる!?
彩雲国物語-想いは遙かなる茶都へ
【作者】雪乃紗衣、由羅カイリ(イラスト)
【出版】角川ビーンズ文庫
【発売日】2004年 09月 30日
【物語】彩雲国の王様・紫劉輝の特別措置で、国試同期合格者の杜影月と二人一緒に、茶州州牧に任命された紅秀麗。けれど赴任先の茶州は今もっとも内政の荒れている土地で、彩七家の末席を占める地元の豪族・茶家と、王命を受けた州府の官吏たちが睨みを会う一触即発の危険地帯なのだった。万が一の事態を避けて、隠密の長旅の末に茶州へ入った秀麗一行だったが、そんなにうまくコトが運ぶはずもなく…!?
彩雲国物語 漆黒の月の宴
【作者】雪乃紗衣、由羅カイリ(イラスト)
【出版】角川ビーンズ文庫
【発売日】2005年 03月 01日
【物語】 王命をうけて茶州の州牧となった紅秀麗一行は、ひたすら茶州州都・琥l入りをめざす。というのも指定期間内に正式に着任できなければ、官吏としての地位を剥奪されてしまうのだ。新州牧の介入を快く思わない地元の豪族・茶家の妨害工作にもめげず、いちかばちかの勝負に出た秀麗の前に、不可思議な理屈で愛をささやく危険な男・茶朔洵が再び現れて…!? 意外な展開に瞠目せよ!
彩雲国物語 欠けゆく白銀の砂時計
【作者】雪乃紗衣、由羅カイリ(イラスト)
【出版】角川ビーンズ文庫
【発売日】2005年 07月 30日
【物語】新年の朝賀という大役を引き受けた、女性州牧の紅秀麗は、もう一人の州牧・杜影月に茶州を任せ、王都・貴陽へと向かう。久しぶりに彩雲国国王・紫劉輝と再 会した秀麗。相変わらずの甘えん坊…かと思いきや、しっかり王様している劉輝は、昔とは少し違っていて。一方秀麗の知らないところで、な、なんと意外なア ノ人との縁談が進行中―!?どうなっちゃうの!? 恋も仕事も波瀾万丈!
彩雲国物語 心は藍よりも深く
【作者】雪乃紗衣、由羅カイリ(イラスト)
【出版】角川ビーンズ文庫
【発売日】2005年 09月 30日
【物語】久々の王都で、案件(ゆめ)を形にするために大忙しの紅秀麗。飛び交う縁談もそっちのけでガンバル彼女を、王様・紫劉輝も、縁談相手のアノ人もフクザツだけど応援中!しかしそんなとき届いた手紙で、秀麗は茶州で奇病が流行っていることを知る。他にも衝撃の事実を知り、いてもたってもいられない秀麗だけど…。 恋をしているヒマもない!?風雲急を告げる!
彩雲国物語 光降る碧の大地
【作者】雪乃紗衣、由羅カイリ(イラスト)
【出版】角川ビーンズ文庫
【発売日】2006年 02月 01日
【物語】奇病の蔓延する茶州に戻った秀麗。しかしそこに待つのは、秀麗が奇病の原因だという噂に躍らされる人々の姿だった。それでも危険を顧みず、人々を救おうと奔走する秀麗に訪れる残酷な試練とは!?彩雲国物語・影月編、息もつけないクライマックス!
彩雲国物語 紅梅は夜に香る
【作者】雪乃紗衣、由羅カイリ(イラスト)
【出版】角川ビーンズ文庫
【発売日】2006年 09月 01日
【物語】超人気シリーズ、満を持しての新章開始!! 任地の茶州から王都へ帰ってきた、彩雲国初の女性官吏・秀麗。しかし久々の故郷に喜ぶ間もなく、彼女はある出来事の責任をとるため、高位から一転、冗官として再出発することに! しかも、一時登城禁止を言い渡された秀麗は、街で自分にできることを探し始める。周りの皆に見守られつつ、ガンバル秀麗だけど、突然ヘンテコな貴族のお坊ちゃまに求婚されて!?またもや嵐が!?
彩雲国物語 緑風は刃のごとく
【作者】雪乃紗衣、由羅カイリ(イラスト)
【出版】角川ビーンズ文庫
【発売日】2006年 10月 01日
【物語】謹慎が解け、ヒラの官吏(冗官)として王城に復帰することになった紅秀麗。しかし彼女を待っていたのは、「一ヶ月以内にどこかの部署で使われなければクビ」という冗官たちへのキツイ解雇宣告だった!!「官吏でありたい」と頑張る秀麗だったけど、他のダメダメ冗官たちの面倒まで見るハメになり!?期限付きの難題に、秀麗の底力が炸裂!?
彩雲国物語 青嵐にゆれる月草
【作者】雪乃紗衣、由羅カイリ(イラスト)
【出版】角川ビーンズ文庫
【発売日】2007年 04月 01日
【物語】新しい職場・御史台で働き始めた秀麗。まだまだ下っ端で、雑用係もいいとこだけど、全ては修行!! 同僚の清雅や蘇芳と一緒に頑張る秀麗だけど、ある日、王様・劉輝に、名門・藍家のお姫様が嫁いでくるらしいと聞き!?
外伝
彩雲国物語 朱にまじわれば紅
【作者】雪乃紗衣、由羅カイリ(イラスト)
【出版】角川ビーンズ文庫
【発売日】2005年 04月 28日
【収録作品】 幽霊退治大作戦!、会試直前大騒動!、お見舞戦線異状あり?、薔薇姫
【物語】即位間もないダメ王様・劉輝の側近に抜擢された、文官の絳攸と武官の楸瑛。けれど肝心の劉輝には逃げられてばかりで目通りすら叶わず、不毛な日々を送っていた。そんな折、城内に幽霊が出るというウワサが立って…?(「幽霊退治大作戦!」)ほか、杜影月との出会い、風邪引き秀麗の周囲で繰り広げられる珍騒動など、彩雲国の裏に隠された4編の秘密のストーリーを収録! 大人気・極彩色ファンタジーに待望の外伝登場!!
彩雲国物語 藍より出でて青
【作者】雪乃紗衣、由羅カイリ(イラスト)
【出版】角川ビーンズ文庫
【発売日】2006年 04月 01日
【収録作品】王都上陸!龍蓮台風、初恋成就大奔走!、心の友へ藍を込めて、夢は現に降りつもり
【物語】会試直前の王都に、天才・藍龍蓮がやってきた! 自由人な彼のキテレツな振る舞いに、兄の楸瑛は大迷惑。しかし周囲の声なんて気にもせず、龍蓮が「心の友」(=秀麗と影月)のために巻き起こした大騒動とは!?(「王都上陸 龍蓮台風!」)ほか、恋する男女が想いを伝える「秋祭り」に起こった不思議な事件、龍蓮の茶州トンデモ観光案内で、秀麗たちもおおわらわな新作書き下ろしを収録。超人気シリーズ、お得感満点の外伝登場!!

出版物

短編掲載:角川書店発行の季刊雑誌The Beans(ザ・ビーンズ)
漫画連載:角川書店発行の季刊雑誌ビーンズエース Vol.1(2005.07.08)〜
全員プレゼント
彩雲国物語 〜秋の夜長に…〜 小冊子「男子禁制!雨夜の品定め」(ビーンズ文庫)
ぷちザ・ビーンズ(小冊子)ミニ小説「虹の生まれる場所に」および漫画「豊作御礼大祭典!」(The Beans vol.6)
彩雲国物語 「秀麗と双花菖蒲、ここだけの秘密の話」(The Beans vol.7)
コミックス
彩雲国物語 第1巻
【作画】由羅カイリ
【ひとこと】原作のイラストレーターがそのまま作画しているので全く違和感なく読めます。

ドラマCD

彩雲国物語-はじまりの風は紅く-
【キャスト】秀麗:桑島法子/劉輝:関智一/静蘭:緑川光
絳攸:檜山修之/楸瑛:森川智之/邵可:池田秀一
霄太師(老人):柴田秀勝/宋太傅:塚田正昭/茶太保:丸山詠二
霄太師(若者):高木渉/珠翠:湯屋敦子/香鈴:釘宮理恵/侍女:林智子
【発売元】マリン エンタテインメント
【発売日】2005-04-22
【ひとこと】陰謀が明らかになるまでの前半、特に劉輝と出会うまでは忠実に再現されてます。後半がやや駆け足。秀麗救出に際してのチャンバラ劇はバッサリ削除。
彩雲国物語 第二巻 黄金の約束
【キャスト】秀麗:桑島法子/劉輝:関智一/静蘭:緑川光
絳攸:檜山修之/楸瑛:森川智之/邵可:池田秀一
浪燕青:藤原啓治/黄奇人:速水奨/紅黎深:井上和彦(他)
【発売元】マリン エンタテインメント
【発売日】2005-12-22
【ひとこと】CD2枚組は伊達ではありません。さすがに完全ドラマ化は無理のようでしたが、物語の進行が簡略されることなく丁寧に作られています。個人的には、あの台詞も入れて欲しかったなあと思うところはありますが、それを言っていたら結局一句一言漏らさずのドラマ化しかないわけで。聞き応えナンバー1の場面は、黄奇人と紅黎深のやり取りでしょう。文句なしに面白い掛け合いでした。
キャスト(CDオンリーの人)
個人的には、TV版よりこちらの方が好きなので…。

霄大師:柴田秀勝
宋太傅:塚田正昭
茶太保:丸山詠二
珠翠:湯屋敦子
香鈴:釘宮理恵
浪燕青:藤原啓治
黄奇人:速水奨
紅黎深:井上和彦
翔琳:浅野まゆみ
曜春:小林由美子
葉棕庚:藤本譲

アニメ

アニメの公式サイトはこちら→NHKアニメワールド彩雲国物語
第一期
【放映時期】2006年4月8日〜2007年2月24日
【放映局】NHK_BS2
【監督】宍戸淳
【構成】吉田玲子
【制作】マッドハウス
【オープニングテーマ曲】『はじまりの風』
作詞:路川ひまり/作曲:ID (作曲家)/編曲:YAMAGIMAN/歌:平原綾香
【エンディングテーマ曲】『最高の片想い』
作詞・作曲:タイナカサチ/編曲:藤井丈司・小山晃平/歌:タイナカサチ
【キャスト】
・紅秀麗:桑島法子
・紫劉輝:関智一
・し静蘭:緑川光
・李絳攸:檜山修之
・藍楸瑛:森川智之
・紅邵可、ナレーター:池田秀一
・霄太師:石井康嗣
・宋太傅:小形満
・茶太保:坂東尚樹
・珠翠:岡村明美
・香鈴:仙台エリ
・藍龍蓮:木内秀信
・浪燕青:伊藤健太郎
・黄奇人:中多和宏
・紅黎深:真殿光昭
・杜影月:浪川大輔
・胡蝶:山像かおり
・王慶張:杉山紀彰
・紅玖琅:置鮎龍太郎
・碧珀明:私市淳
・茶朔洵(琳千夜):子安武人
・柴彰:千葉進歩
・茶克洵:鳥海浩輔
・茶草洵:諏訪部順一
・鄭悠舜(由准):神奈延年
・翔琳:杉山紀彰
・曜春:笹島かほる
・茶春姫:宍戸留美
・縹英姫:堀越真己
・柴凛:佐々木瑶子
・薔薇姫:園崎未恵
第二期
【放映時期】2007年4月7日〜
【放映局】NHK_BS2
【監督】宍戸淳
【構成】丸尾みほ
【制作】マッドハウス
【エンディングテーマ曲】『明日へ』
作詞・作曲・歌:照屋 実穂/編曲:フェビアン・レザ・パネ
【キャスト(追加)】
・堂主(華眞):遊佐浩二
・縹璃桜:関俊彦
・櫂瑜:秋元羊介
・シュウラン:綱掛裕美
・リオウ:甲斐田ゆき

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