道路を歩いていて甘い香りがするなあと辺りを見回してみれば、金木犀のオレンジ色の花があちこちで満開になっているのが目に止まりました。

金木犀の香りで思い出すのは、赤石路代の「その日は金曜日」です。ヒロインのあずみの危機や落ち込んでいるときに助けてくれる謎の高校生、秀一から金木犀の香りがして、彼の去った後にオレンジ色の花びらが落ちていたり。あずみと秀一の運命がクロスした時が、始まりで終わりのタイムスリップストーリーです。完全なるハッピーエンドでないところが、いかにも秋の花らしいといえる反面、好みが別れるような気もしますが、ほのぼのとした暖かさがあって、私は好きな作品です。
最初に掲載された「姫100%」のコミックスは入手困難のようなので、今読むとしたら小学館文庫の「フェアレディは涙をながす」になるのかな?
花の香りでタイムスリップするといえば、「時をかける少女」が有名ですが、こちらは夏の花であるラベンダーで、さわやかに未来へと続きます。花の選択はともあれ、花の香りをタイムスリップの小道具に仕立てるあたり、なかなか乙女心をくすぐる設定だと思いました。

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