- 2008年3月17日 23:07
- 枕元に一冊
アメリカで70年以上もロングセラーを続けるナンシー・ドルーの新シリーズがめでたく邦訳されたので興味津々でゲット!初期の56作品しか知らなかったので、ナンシーの現代っ子ぶりに驚くと共に、時代の変化に対応して今もなお書き続けられているシリーズの強さを垣間見たように思いました。
まず、変わらないのはヒロイン・ナンシーの基本的な性格。正義感が強くて大人顔負けの智恵と行動的で謎を解き、事件を解決に導く手腕です。そんなナンシーを取りまく親友のベスとジョージ。初期シリーズでは美少女とボーイッシュな親友という位置づけでしたが、新シリーズでは、ベスは車の修理に詳しく、ジョージはコンピュータに強いというサポート要素が付加されてます。そして、ナンシーには大学生のボーイフレンドが!!でも、食べることと読書が趣味の彼氏って、普通は彼女側の位置づけでしょ(笑)。
「ファベルジェの卵」はロシアのニコライ2世縁のイースターエッグにまつわる謎解きです。現場に居合わせた4人のフランス人の青年の家の事情など絡んだお話でした。行動力より推理力重視の展開です。同時進行で別の事件も発生していて、ふたつの事件を交差させながら解決に導いていきます。
「戦線離脱」は、チャリティーの自転車レースに出場することになったナンシー達にトラブル続出!最後には賞金まで盗まれてレースそのものに危機が訪れます。こちらはナンシーの行動力が余すところなく発揮されて事件が解決するので、颯爽とした展開が好きな人には好まれる内容だと思います。反面、ミステリー度は低いです。
初期シリーズも新シリーズにも共通しているのは、ミステリーでありながら、「殺人などの残酷なシーンがない」ことです。保守的だと言われるけれど、古きよき時代から続く勧善懲悪の児童書というジャンルを一貫して守ってきたことが、ロングセラーとして続いてきた理由ではないかと思いました。
![]() | ![]() | ナンシー・ドルーファベルジェの卵 ナンシー・ドルー戦線離脱 キャロリン・キーン 甘塩 コメコ 小林 淳子 金の星社 2007-03 by G-Tools |
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