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彩雲国物語 隣の百合は白

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二ヶ月ぶりの彩雲国物語の新刊は、本編ではなく外伝です。既に雑誌で掲載済みの「恋愛指南争奪戦!」と「お伽噺のはじまりは」+書き下ろし「地獄の沙汰も君次第」の取り合わせです。これまでもそうでしたが、雑誌掲載の2本もちょこちょこ手直しされているので初出時と読み比べると面白いかも。後付設定にあわせて修正してあります。

メインは、もちろん書き下ろしの秀麗の叔父・黎深メインのお話です。これまで名前だけの登場だった謎の女性、百合姫の全貌が明らかになります。「お伽噺のはじまりは」とペアで出されたのも納得。そして、なぜこの時期なのかも何となく理解できます。おそらく百合姫の存在が本編の伏線になるんじゃないかと。ただ、より理解するには雑誌掲載のみで文庫本未収録の「鈴蘭の咲く頃に」を読んでないと難しいかも。だって、いきなり「お手玉」ネタが出てくるんだもん。

それはさておき、天上天下唯我独尊な黎深のヨメになった百合姫は、よくできた女性です。紅家には我が侭な次男を支える三男坊がいますが、その彼をしても押さえられない黎深に必要とされるなんて、この上なく不幸な身の上と言えなくもないですが、百合姫はその人生を自分で選びました。その選び方もかなり黎深のワガママに振り回されてますが、自分の居場所を確認できる代償というところでしょうか。作中、一番気の毒なのは黄奇人です。彼の仮面の謎も判明します。全部、黎深が悪い!そして、それを黙認することになってしまった悠舜も罪は重いぞ~。

4044499152彩雲国物語隣の百合は白
雪乃 紗衣
角川書店 2007-11-01

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