御史台で一歩を踏み出した秀麗に与えられた仕事は、もちろん雑用から。とはいっても新人官吏の時のいじめとはひと味もふた味も違っての「正式な」お仕事です。お供は見習い御史の蘇芳ことタンタン。初め冗談かと思ってましたが、蘇芳というよりタンタンの方が圧倒的になじめるキャラです。彼は秀麗に「世間の常識」を教えてくれる貴重な存在です。これまでの秀麗はなんだかんだ言っても静蘭がガッチリガードしてて、そういう方面にテンで疎かったですから、秀麗がもまれて歩き出すにはちょうどいいコンビになりました。
日常業務に慣れて来た頃、大きな仕事が秀麗に舞い込みます。秀麗にしかできないと断言されたお仕事は、後宮での替え玉。しかも王様のお后候補として藍家が送り込んできた十三姫の身代わりというのだから、嫌が上でも秀麗の顔が引きつります。引きつったのは、秀麗だけでなく、劉輝と楸瑛もです。先送りしてきた問題が、十三姫が送り込まれてきたことによって噴き出してきたのです。
周りの事情は事情として、秀麗はキッチリ仕事をこなすべく奮闘します。天敵、清雅に大きな顔をされないよう、秀麗はそれこそ頭も身体もフル回転。周りが凍り付くという秀麗と清雅のやり取りは、なかなかの見物です。これまでにない嫌われ役なんだけど、彼には彼の信ずる道があるようで、この先どう出てくるのか楽しみ。
この巻で一番嬉しかったのは、燕青の再登場ですね。初登場こそ紅家の門前に行き倒れという締まりのない状態でしたが、それ以降は、いつもカッコイイ。今回も牢屋で再会と場所はちょっとアレですが、それ以降は、めちゃめちゃ格好よかったです。ホント、オトナでイイオトコなんですね。
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