- 2007年10月19日 21:14
- 枕元に一冊
考古学が好きでロゼッタストーン関連の本なら何でも読みたい症候群に陥っていた時に手に取った1冊です。かのシャンポリオンがいかにしてロゼッタストーンを解読するヒントを得たか、それを少し違う角度から捉えていた内容でした。多くの古文解読解説本は、当然古文の解読にいたる過程や考え方が中心です。本書もそういった内容に触れられていますが、考古学的な見地ではなく、数学的要素を持った暗号解読法からの考察でした。
未開読文字を読み解くのと暗号を解読するのとは、考え方が非常に似ています。暗号は、いかに解読されないようにするか人為的に操作されているわけですが、失われた文字は意図せずして意味がわからなくなっている。方向性は違えど、解読するための苦労は同じです。
暗号といえば、スパイの暗躍する世界が一番に思い浮かびますが、IT技術が進歩したセキュリティにも必須です。むしろ現代人は、セキュリティ対策で日常的にお世話になっています。巻末には、そういった最新の暗号化技術のことが記されていて、情報処理を学んでいる人へのうんちくネタに使えます。もっとも、普通、暗号化の処理なんて仕組みを理解する必要なんて無いんですよね。知らなくてもセキュリティはできる!やっぱりスパイ小説の世界にどっぷり浸かる予備知識として読む方が面白いような気がします。
![]() | 暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで サイモン シン Simon Singh 青木 薫 新潮社 2001-07-31 by G-Tools |
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