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抗癌剤で延命の是非

末の術後の経過は、今のところ順調で、傷口を消毒するのに通っているところです。手術の時に、既に病巣が他に移転しているため、手遅れだと判明していましたから、その後については、「あまり希望をもたないでください」と言われました。それでも、全く治療法がないわけでもないのです。

猫の癌にも、抗癌剤はあります。抗癌剤を使用するのであれば、3日に1度、点滴を処方します。しかし、末の場合、既に末期であるため、使用してもわずかな延命に結びつくかどうか微妙なところだということでした。そして、人間の場合と同じように、副作用が個体差で出て苦しむことになる可能性がある、と。確実な効果が期待できないだけに、消極的な提案という形での話でした。

今、末は自力でゴハンを食べられるまでに傷口が回復しました。動物にとって、自力で食べられるかどうかは、生命力に直結しています。

今回の手術は、わずかな延命に繋がるものでした。あのまま放置していれば、腫瘍が喉を圧迫し、食べることができなくなるので、それを回避するために腫瘍の除去が必要だったのです。他の場所に移転した腫瘍の除去は不可能で、その拡大を抑えるために抗癌剤が効くかも知れない。しかし、たとえ効いたとしてもわずかな時を稼ぐだけで完治に繋がるものではありません。

抗癌剤による治療をするなら、手術跡の治療が一段落する来週から、になります。術後の末は、食べる時とトイレに行く時以外は、じっと寝ています。ひとりでずっと、うつらうつら寝ている状態です。気分のよい時は、外を眺めに窓際へ寄ることもあるようですが、たいていは暗い場所で横になっています。鳴き声を上げることもなく、じっとしている様子を見る度に、どうするのが末にとっていいのか、答えが出ません。

縁があって、家族になったからには、長生きして欲しい。
でも、無駄に延命させて苦しむようなことはさせたくない。

正解のない答えを求めて堂堂巡しています。

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