- 2007年5月10日 21:10
- TB企画
かなり久しぶりの参加になります。ハウスダストアレルギー対策で大掃除&積読本撤去を強いられて、目的の本がどこにあるかわからない日々がずっと続いているもので…。タイトルだけでもわかれば検索して本を特定できるんですが、内容は覚えているのにタイトルが不明!なんてものがゴロゴロありまして、肝心の本がみつからない状態におかれておりました。普段から整理が悪いという自業自得なんですけどね…。
おっと、本題です。今回のお題は、読書記録の檀さんで、「悪いやつ」です。
今回の御題は「悪いやつ」です。
古今東西、文学にかかせない存在、それが「悪いやつ」です。
こんな人に(ものに)惚れたらとんでもないことになる、とわかっていても、どうにも止められない。「悪いやつ」には、いつも幻惑されます。
それは、自分が暗黒面に踏み込むことがないと信じている故の憧れなのか、自分の中に悪の芽があることを知っているからの恐れなのでしょうか。
ともあれ「悪いやつ」が魅力的であればあるほど、物語は鮮やかになるのです。
ということで、あなたの「悪いやつ」を教えて下さいm(__)m
「悪いやつ」で一番に思い浮かんだのが、「銀河英雄伝説」の自由惑星同盟のヨブ・トリューニヒト。 政治家として大成功を収めた男だけど、人間は最低。恐れを知らぬ野心家でどこまでも自己本位。衆愚政治の最悪の姿を彼は見せてくれます。そこまで彼に権力を与えてしまった民衆にも責任はあるんですが、トリューニヒトの厚顔さには圧倒されます。500年に渡る戦争を自己の安全のために無条件降伏して、占領軍の手先となってのうのうと生きていくんですから。さすがに最期は、ざまーみろって感じですが。
![]() | 銀河英雄伝説 1 黎明編 田中 芳樹 東京創元社 2007-02-21 by G-Tools |
女性で「悪いやつ」は、「善人たちの夜」のヒロイン・森井みどり、でしょうか。恋人から、友人のために偽装結婚の相手をしてくれと頼まれ、お金のためにニセの嫁となるわけですが、最後で彼女が選んだ相手は…。地味で献身的な女性ほど打算に走ると怖いものはないと肝を冷やされたミステリーです。私はミステリーは苦手なのですが、天藤真の作品は意想外の展開とユーモラスな人物描写ゆえに読破できています。どの犯人も個性的で、悪いヤツなんだけど憎めない。森井みどりも、悪いやつには違いないけれど、悪役ではありません。そういうところが天藤真の作品に引かれた理由なのかも。たら本のお題の「悪いやつ」を拡大解釈して、挙げてみました。
<作品データ>
【タイトル】善人たちの夜―天藤真推理小説全集〈10〉
【作者】天藤真
【出版】東京創元社 1996-10
