- 2006年9月30日
- 枕元に一冊
前巻「紅梅は夜に香る」で謎の人物だった高位の官吏の正体がほぼ判明。秀麗にとっては味方半分的半分といった微妙な人達です。明らかに敵-邵可に言わせれば、好敵手か天敵-となる人物も登場してますます秀麗の周りは賑やかになりました。が、反対に劉輝の周りは寂しくなっていきそうな雰囲気で我慢ばかりしている彼がちょっと哀れです。いかに悠舜が宰相として側にあるとはいえ、双花菖蒲の代わりにはなりませんからね。まあ、永遠の別れにはならないでしょうが、初期キャラの出番が減ると寂しいです。
頑張る秀麗はこれまでそのガンバリを否定されたことがないという、非常に幸運な人でした。それが今回は見事に否定されます。「正義を口にしたいなら官吏をやめろ」「何かを成し遂げたければ、相応の位につくまで理想を捨てろ」秀麗のこれまでを真っ向から否定する言葉が彼女に投げられます。反論できないけれど、真っ向から受け止める覚悟を決めた秀麗。しかし、ああいう部署は…ハッキリ言って性格歪みますよ?私は普通の監査だけでも懲りたもん。吏部とは違う意味で人間性を改造されそうです。
そんな土壇場に追いつめられた秀麗が秀麗であり続けられるよう側にいてくれることになったのがタンタン。静蘭の裏の面をかなり垣間見ることになった気の毒なお坊ちゃまですが、最後の一線を見極める能力を持ってる彼が、それこそ最後の一線を秀麗が踏み外さないよう力を添えて官吏の道を共に歩んでいくことになるのでしょう。賢い影月とは正反対の相棒を得て秀麗は官吏続行です。
![]() | 彩雲国物語―緑風は刃のごとく 雪乃 紗衣 角川書店 2006-09-30 謹慎が解け、ヒラの官吏(冗官)として王城に復帰することになった紅秀麗。しかし彼女を待っていたのは、「一ヶ月以内にどこかの部署で使われなければクビ」という冗官たちへのキツイ解雇宣告だった!!「官吏でありたい」と頑張る秀麗だったけど、他のダメダメ冗官たちの面倒まで見るハメになり!?期限付きの難題に、秀麗の底力が炸裂!? |
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