津守時生の作品は昔読んだときには、自分の好みから外れてるとそれ以後読まずにいたのですが、イラストに惹かれてコミックを購入。以前とは全然違う作風で、一気にはまりこみました。同時に小説版も角川ビーンズ文庫から発売になったので、大人買い。
主人公は女性より美しい騎士アーカンジェルと彼に誓約した幻獣王ウランボルク。みかけはアーカンジェルが年上だけど、竜であるウランボルクの方が遙かに年を取ってます。でも、まだ子ども。彼らと傭兵仲間のドウマ、聖女王の血を濃く継ぐ王女クローディア、クローディアのお目付兼保護者の僧侶ガイスの5人が、陰界から召還されてしまったらしい幻獣を倒す道中記です。幻獣の住む陰界と人間の陽界の安定を掛けたシリアスな世界観が根底にありますが、なにせ5人の会話がボケとツッコミでテンポ良く展開するため、深刻な物語をサクサク読み進むことができます。
コミックのすごさはイラストの力が大きいです。華麗なキャラと派手な演出で見事に物語の世界を描ききっています。なかでもウランボルクがセファイドになったときの度派手なカットは秀逸です。お調子者だけどやはり王に相応しい思慮深さを持ち合わせてる幻獣王、好きだわ。小説の1巻をコミックの1巻に併せてるので若干説明不足気味ですが、初めてこの物語に触れる人へ世界観を伝えることはできていると思います。なんとなく物足りないと思ったら、小説を読みましょう、ってことで。
![]() | やさしい竜の殺し方 (1) 津守 時生 加藤 絵理子 角川書店 2006-07-21 千年の昔、竜を頂点とする幻獣王と人間の王は大災厄を逃れるため、世界を幻獣が棲む“陰界”と人間が住む“陽界”の二つに分けた。その時、幻獣王は聖王に「誓約」した。今後、幻獣王は世界が危機に陥った際には陽界を訪れ、聖王の血筋から愛する人を見つけて世界を守ると…。そして時は流れ―美貌の元聖騎士と黒髪の少年が出会い、運命が大きく動き出す!「愛してる」は最強呪文―剣と魔法のファンタジー登場。 |


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