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はい、こちら国立天文台

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ネットに親しんでいる人なら一度くらい覗いたことがあるであろう「絶対サポセン黙示録」。その国立天文台版と思ってもらえればイメージしやすいだろうか。「はい、こちら国立天文台」は、国立天文台広報普及室に務める著者の珍問応答奮戦記なのだ。

4101205213はい、こちら国立天文台―星空の電話相談室
長沢 工
新潮社 2005-08
「天文台の電話番」の改題作
「今日の日の入りは何時ですか?」「金星と木星はどちらが明るいんでしょうか?」「月が見えなくて、困ってるんですけど」等々。宿題を抱える子供の相談から、”ワケあり”の人達の珍問奇問まで、年間一万件を超える天文台への問い合わせ。真摯に対応する広報マンの奮闘を描く。見えない相手のやり取りに、様々なドラマが見えてくる。夜空に関するウンチクも満載。

夜空に興味があって天文学に少なからず興味を持った人なら抱く疑問の数々を問い合わせることがあるかもしれない。しかし、現実は、なんだコレ?な珍問奇問の何と多いことか。それに真摯に応えている広報マン達には本当に頭が下がります。私なら、絶対1日でキレてますよ。

本書のメインは、微笑ましいエピソードや目から鱗の夜空のウンチク話で、全体の印象としては読みやすい本です。忘れていた知識を思い起こさせてくれたり、天体観測時の困った思い出とか甦ったり、私にとっては青春の思い出振り返り紀行みたいな感じでした。彗星接近時とか、しし座流星群とか、ホントに懐かしい。

一番共鳴できたのは、電話1本で面倒くさいことを解決しようとする困ったちゃんへの対応です。行政関係の相談室にかかってくる電話ってこの手の似通った質問者が結構多いのは事実です。最近はネットでも質疑応答サイトが花盛りですよね。その中で本当に困ってる人ってかなり少数派で、その他大勢の質問者は自分で調べる努力を全くしていない。「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」とはいうけれど、自分で調べることを習慣づけないといつまでたっても成長しないわけで。相談室や広報室は必要だけど、その使い方が間違ってるような気がするのは私だけ?仕事上お世話になるだろうマスコミ関連の人には質問するときの心得として是非、一読して欲しい本です。

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