- 2006年2月19日 23:33
- お猫さま
猫は孤独を愛する動物と言われているけれど、人間の中に一匹というのはストレスが溜まりやすいと聞き、クロの相棒を探すことになりました。相棒といっても、縁があったら飼おうという程度のことです。しかし、その機会は思いの外早くきました。
クロが来た同じ年の晩秋のことです。
隣家の庭には野良猫がよく集まってくるのですが、その中に生後間もない子猫が一匹混じっていました。もとは母猫と一緒にいたはずなのですが、心ない近所の男性が母猫が離れた隙に子猫を取り上げて隣家の庭先に投げ捨てたらしいのです。現場を見てないので断言は避けますが…。
一旦母猫から引き離された子猫は、弱ってしまい、母猫の呼びかけに応ずることができないため、隣家の庭に取り残されてしまったのでした。隣家の婦人もその子猫が弱っていくのを気にしてまして、我が家が子猫を飼っても良いと伝えると、早速に子猫を捕獲して下さいました。
やってきた子猫は手のひらサイズ(約200g)!しかも、ひどい風邪引き状態。
目も開いておらず、よくぞ生きていてくれたというほどに弱ってました。
とにかく病院へ直行。
受付で名前を記入するとき、小さいから「チビ」と安易に申告。
で、診察を受けに病室へ入った時、開口一番、先生の言葉。
「これ、本当に飼うの?お金、かかるよ」
だからといって、「捨てる」とも言えず、
「飼います」と伝えると先生は笑っておられました。
「うちは儲かるからいいけどね」
そういいながらもその日の治療代は、まけてくださったり(^^;
それから約1ヶ月、毎日点滴に通いました。休日は車で通院できますが、平日は、母が懐に入れてバス、もしくはタクシー。一応、専用のバスケットもあるんですが、小さすぎて遊びの空間が広すぎるため、母の懐に入れて連れて行ってました。
風邪が治り、元気になってからいよいよクロとご対面!
心配していた相性はバッチリ良し。
「親子ですか?」と言われるくらい、クロはよく面倒を見てくれました。
この頃から、クロには保父さんの資格があったのかも(笑)
弱っていたときは、手の掛からない子猫だったのですが、元気になると、本性を表したというか、とにかく負けん気の強い子で…。クロが大人しく我慢してくれるので事なきを得てるのですが、その強烈なことと言ったら!
まず、後先考えずにクロに飛びかかっていきます。
当時、クロは3kgくらいで、チビが1kgあるかないか。まともにやりあっていたら絶対クロが勝つに決まってますが、なぜかクロは適当にあしらいながら相手をしてやってるんです。しかし、子猫同士のじゃれ合いと言うには、少々過激でして、我慢の限界がくるとクロはチビの頭をぐいっと押さえてました。
チビがクロに向かって行くときのポーズは決まっていて、エビのように身体を曲げ、斜めに見上げながら耳をぺったんこにして、しっぽをヘビのようにくねらせて、横からピョコピョコ跳ぶようにして行きます。顔は般若のように横一杯に口を開けて、「う~」と唸りながらじりじりと向かっていくわけです。で、クロに飛びかかって、背中から首筋にかけてガブンチョとかじりつく。これって…オスがメスにする行為なんですけど(^^;
チビはクロに対してだけでなく、私達にもよくかぶりつきます。たぶん、歯が生えはじめてくすぐったいこともあるのでしょう。しかし、囓る方はいいけど、囓られる方はたまったものじゃありません。
手のひらサイズで来たこともあるのですが、眠っている姿は、本当にかわいくて、まさに小さな天使です。しかし、一旦目を覚ますと、ロクでもない性格でして、一言で言えば「森の石松」。しかも般若のような顔して、所構わずかぶりつくものだから、チビの他に、「般若・ガブリエル」とあだ名を拝命しました。
先生が言われたとおり、元が弱いため非常に金のかかるコです。最初の1ヶ月だけで、たぶん、血統書付きの子猫を買う以上に注ぎ込んだんじゃないかしら。それでも文句を言いながら一緒にいるのは「馬鹿な息子ほどかわいい」心情なんでしょうね。
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