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世紀末ロンドン・ラプソディ

ホームズファンには原作至上主義とサイドストーリーも好きな人とに別れているように思いますが、「世紀末ロンドン・ラプソディ」は、紛れもなく後者向きの作品です。

ベーカー街221Bにやってきた日本の女のコとホームズが難事件に挑戦。
本格パスティッシュ・ストーリー。第10回横溝正史賞優秀作。

霧のロンドンに相応しく、しっとりした雰囲気に物語が包まれています。もちろん、そこは横溝正史賞作品ですから、ハードな展開もあり。ハードというよりスピーディ、の方が近いかな。短い時間に凝縮されて事件が展開していくから。
「シャーロックホームズの事件簿」の中に出てくる有名な未解決事件がこの物語の背景になってるあたり、結構通好みだです。そもそもヒロインの森瑞希がホームズのファンだし(笑)H・G・ウエルズも登場するのでSF好きにも嬉しい展開あり。ともかくワトソンの手記と瑞希の論文が程良くミックスされてるウイスキーな作品です。


<作品データ>
【タイトル】世紀末ロンドン・ラプソディ―A Study in Violet
【作者】水城 嶺子 (著)
【出版】角川書店 ISBN:4048725882 (1990/06)

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