- 2005年12月21日 01:14
- 枕元に一冊
ひたすらに待ち遠しかった「彩雲国物語」の最新刊は、ちょっと(本の厚さが)薄かったけど、謳い文句のとおり急転直下でワクワク読めました。
前作「欠けゆく白銀の砂時計」で工部攻略の終わった秀麗は引き続き全商連を落とすべく王都に逗留中。家にはなぜか龍蓮と克洵が転がり込み、秀麗は不覚にも龍連の笛を聞いて気力ダウン。と、のほほんとした始まりですが、影月の残った茶州では奇病が流行しはじめて大騒動。「時間のない」影月の取った行動は、なんていうか、これが13歳の男の子の考えることですか!?さすがは状元及第者。落ち着きすぎてます。でも、香鈴に告白したのは褒めてあげますが、そのままトンズラはないでしょう。もっとも香鈴も強くなりました。「ひっぱたきに参る」そうです。影ばかりがつきまとう影月と香鈴ですが、納得できる結末であって欲しいと思います。
茶州から事態急変の知らせを受けた秀麗の取った行動には拍手喝采です。工部や全商連との駆け引きもですが、やっぱり見所は朝議でしょう。居並ぶ高官達とのやり取りもですが、一番緊張したのは劉輝との対話でしょうか。どこまでも官吏と王とで対峙した名場面です。権力とは何か、官吏とはどうあるべきか、秀麗がとっても格好良かったです。秀麗の口調については賛否両論あるだろうけど、若さの勢いってことであの場はいいんじゃないでしょうか。終わったあとで秀麗が赤面することはあっても後悔はしないと思います。
今回一番好きな場面は、府庫で蜜柑です。ほのぼのと自然で微笑ましい。嵐の前の静けさではあるけれど、一番先生と生徒らしくって。旅立ち前の劉輝も捨てがたいですが、個人的好みで今回は絳攸に一票。秀麗の恋の行く先も気になりますが、茶州編では影月の行方の方が気になります。次回でケリが付くらしいけど、心配だ。年末は無理だろうけど、年明け早々に読めたら嬉しいです。
![]() | 彩雲国物語 心は藍よりも深く 雪乃 紗衣 角川書店 2005-09-30 |
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