- 2005年12月21日
- 枕元に一冊
今回も笑わせていただきました。まずは「幽霊退治大作戦!」から。この話は秀麗が後宮に入る前です。気になる幽霊の正体は、はじめの幽霊とあとから出てくる幽霊とでは違います。最初の書庫に出てきた饅頭大好き幽霊は、読者ならすぐわかりますよね。あとの幽霊は、「ああそうなんだ」と気になるところです。この方、彩八仙と関わりが?この後の重要な伏線のような気もしました。
「会試直前大騒動!」と「お見舞戦線異状あり?」はオールキャストものです。胡蝶姉さんの格好良さが炸裂してます。「会試直前大騒動!」は秀麗のお化粧のエピソードの裏話と兼ねてほろりとくる仕上がりです。影月の隠れた力の巻き起こす騒動があっけない終焉を迎えるところがおかしかった。みんなは脱力したでしょうけど。
劉輝の肩が持ちたくなるのは「お見舞戦線異状あり?」です。あとがきのあとの「薔薇姫」と併せて読むと、なんとも切ないです。秀麗の”叔父さん”の一喜一憂ぶりで面白く展開させてますが、秀麗個人の話に絞ると、劉輝の見せ場が多いです。亡きお母さんの思い出とあわせて今後のふたりの関係の伏線かな。父茶でお株を下げまくりの邵可ですが、ここぞというときは主導権を発揮して、存在感を出してます。このシリーズで一番渋い役どころだと思ってるんですが、この先どうするのやら。何もかもが気になる作品です。
![]() | 彩雲国物語 朱にまじわれば紅 雪乃紗衣、由羅カイリ(挿絵) 角川書店 「幽霊退治大作戦!」「会試直前大騒動!」「お見舞戦線異状あり?」「薔薇姫」 |
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