- 2005年12月21日
- 枕元に一冊
長年の夢を叶え、初の女性官吏となった秀麗は、史上最年少の状元及第者・影月と一緒に新人研修に励むことになりました。覚悟はしていたものの、バリバリの男性社会は秀麗にとって敵地にも等しい場所です。それでも秀麗は矜持を高く持ってやり抜くしかありません。執拗なイジメにも負けず、秀麗は頑張り通しました。単に根性があるだけでは無理。才能と才覚と運とを併せ持っていなければ乗り切る事は不可能でした。
その一方で、見守るだけというのも辛いものです。今回静蘭は出番がほとんどありませんでした。静蘭の役割を担ったのは劉輝です。確かに腕の立つ用心棒ではありますが、秀麗にとって安心できる家人は静蘭ただひとり。切ないですね。でも、それは秀麗が官吏を目指したときからわかっていたことです。だから静蘭も心を決めました。王の配慮もあって、武官に静蘭、文官に燕青。秀麗は本当に恵まれてます。
秀麗に関わる重大事として、紅家の存在がでてきました。外野がなんと言おうと秀麗が紅家の長姫である事実は強力な武器になります。そのエピソードをしっかり織り込んで秀麗は茶州へ旅立ちました。無頼漢で登場した燕青の伏線が生きて、更に第1巻で亡くなった茶太保にも関わりを持たせて。単発で登場するキャラにもこれからは要注意です。その場限りで終わるほど単純な構成ではなさそうですから。
![]() | 彩雲国物語―花は紫宮に咲く 雪乃紗衣、由羅カイリ(挿絵) 角川書店 |
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