- 2005年3月25日
- 枕元に一冊
小学校の時、大好きだった「チックとタック」の話がまた読める!それだけで即ゲットしたのが光村ライブラリーの第1巻「花いっぱいになあれ」です。
![]() | 花いっぱいになあれ ほか 光村ライブラリー (1) (監修)樺島忠夫、宮地裕、渡辺実 光村図書出版 2002-03 |
おじさんのうちのぼんぼん時計の中にはチックとタックという名前の小さな小人が住んでいます。だからぼんぼん時計はふたりの名前を呼び合って、チック、タックと音をたてているんです。チックとタックは夜中に起き出して、おじさんにいたずらしようと考えますが、台所で食べ物をみつけて美味しそうにたべはじめました。ふたりが最後に見つけたのはわさびの入ったお寿司です。それを食べたふたりは…翌日、ぼんぼん時計の音が悪いこと。ジッグ、ダッグ、にごってます。
まさかまたこの話が読める日が来ようとは思いもしませんでした。安野光雅氏の挿絵と一緒に収録されていて嬉しい限りです。たとえこれ一作だけだったとしても、この値段で買いますよ。一緒に収録されている、「だれにあえるかな」、「春の子もり歌」、「花いっぱいになあれ」、「力太郎」もそれぞれいい話でした。
想像の世界に遊ぶことのできるのが、童話、絵本の特権で、これが物語や文学を読む上での基礎になるという。エンターティメント中心に読んでいるけれど、好きになった文豪作家のきっかけは教科書に載っていた作品からというのは結構ある。高村光太郎や小川未明、泉鏡花あたりはそれしか考えられない取り合わせだ。自分の好みからまるきり外れている作品だからねえ。
今の教科書の作品がどうなっているのかは知らないが、空想の欠片もない話ばかりだったら、小学生の活字離れもわかるような気がする。こどものための教科書であることが一番だが、おとなになってからも読みたい作品であることも選定基準に入れて欲しいと切に思う。




