- 2005年2月 8日
- 枕元に一冊
幕末といえば、新選組。その新選組と深い関わりを持つ松本良順が「空の石碑」の主人公です。
医は洋方に倣え
幕末、明治維新という激動の時代、西洋医学を武器に信念を貫いた男の生涯を通して日本人の精神を問う
蘭学をもって幕府医官として仕えた松本良順だが、彼は佐藤家の人間だった。そう、あの佐倉順天堂の直系。それがこの時代の特性ゆえに直参・松本家へ婿養子に入ります。でも、どちらの家にあっても西洋医学との関わり合いはあったわけです。そこはそれ、江戸時代だから。
新選組の主治医的存在であり、会津に肩入れしたので牢獄で謹慎したりと苦労もあります。けれども、その実力・知識は確かですから明治政府になっても重用されます。すると今度はそれをよく思わない人がいて、と苦労は絶えなかったようです。しかし、西洋医学に従事しながらも松本良順は限りなく東洋の人でした。だから「空」。気っぷうのいい江戸っ子良順の生き様を手にとって見てください。
![]() | 空の石碑―幕府医官松本良順 篠田達明 日本放送出版協会 2001-02 |




