- 2005年1月31日
- 枕元に一冊
江戸時代の時代小説を読むのは好きだが、では、実際の生活はどうなの?ということで手にしたのが、石川英輔さんの「江戸のまかない―大江戸庶民事情」です。
『常識は覆された。江戸の本当の姿は、目から鱗のことばかり』と帯書きにあるとおり、時代劇や時代小説で知ってる庶民生活とはかなり異なります。
私が一番興味のあったのは、普段食べてる料理。これは作者の石川氏も注目していたらしのだが、なんと資料がない!考えてみれば、当たり前のことで…だって、今日何を食べたかなんて記事、普通残しますか?個人の日記でも、毎日のおかずを細かく記録していることは少ないと思う。家計簿は別だけど、江戸時代に家計簿はないのだ。
それでもさすがはプロ。ちゃんとそれなりの資料を探し出して紹介してます。具体的には、おかず番付。いわゆる安上がりなお総菜を相撲の見立番付にして紹介した物らしいです。
八杯豆腐、昆布油揚げ、きんぴらごぼう等、現代でも身近な家庭料理が紹介されてます。名前だけで想像できる料理が多いので、日常で一品料理に使えそう。それだけ知らないお総菜が多いことの証明になってしまった。
この本以外にも、江戸をテーマにした生活事情本をたくさん執筆しておられるので、スローライフの生活を見直すのに併せて読むのがお勧めです。でも、文明に慣れきった現代人に江戸時代を経験するのは無理。いくら環境に優しい生活でも、それだけは勘弁してください。
![]() | 江戸のまかない―大江戸庶民事情 石川英輔 講談社 2002-02 |




